お悔やみの言葉をメールで送るときのマナー
お悔やみの言葉をメールで送るときのマナー
本来なら、訃報の連絡を受けたら、葬儀に参列したり、参列できない場合には電報や手紙を出すのが正式なマナーですが、相手との関係がある程度親密な友人や会社の同僚、仕事関係の取引先などに限り、お悔やみの言葉をメールで伝えても問題ありません。
また、訃報の連絡をメールで受けた場合には、メールでお悔やみの言葉を伝えてあげた方が、相手への気遣いにもなるでしょう。
送っても良い相手
・親しい友人
・親しい上司・同僚
・親しい仕事の取引先担当者
送って良くない相手
・親族
・気の許しあえない友達
・気の許しあえない上司・同僚
・関係性の薄い仕事の取引先担当者
お悔やみメールで使ってはいけない言葉
お悔やみメールは直接会って伝えるのとは違い、相手の状況もわからないし、相手の顔を見ることもできません。相手が突然の死に気持ちがついていけず、いつもの精神状態ではなくなっていることもあります。
だから、日ごろの会話をするようにメールを送ってしまうと、悲しみを少しでも和らげてあげたいと思って書いたはずなのに、逆に悲しみを一層深めてしまうこともあります。
お悔やみメールを送るときには、相手の心境に十分配慮した言葉選びや伝え方が必要です。
仲の良い関係でも敬語や丁寧語を使う
・突然の不幸を聞いて→突然のご不幸を伺って
・お母さん→お母様
・夫→ご主人様
不幸がくり返されることを連想させるような「くり返す言葉」はNG
・いろいろ、わざわざ、たびたび、しばしば、重ね重ね
不吉や不幸を連想させるような言葉は避ける
・切れる、離れる、降りる、消す、別れる、忙しい
文字化けしてしまうようなローマ字や数字などは使わない
・①、ⅱ、Ⅲ
機種依存によってイメージが違ってしまう絵文字は用いない
お悔やみメールだと伝わりやすいタイトルと内容
突然起きた故人の死に、遺族はお通夜や葬儀の準備、弔問客のお相手と慌ただしい時間を過ごしています。当然、メールをじっくりと読む時間もありません。メールのタイトルや内容は、伝えたいことが一目でわかるよう簡潔にしましょう。
タイトル
誤)
・大丈夫ですか?心配しています
・○○から聞きました!大変ですね
正)
・【○○です】お悔やみ申し上げます
・哀悼の意を表します(○○より)
内容
誤)
先日○○さんと久しぶりに会ったら、▲▲様のお祖母様のご逝去を知り、大変驚いています。
正)
お祖母様のご逝去を知り、とても驚いています。
お悔やみメール例文
友人に送る
【タイトル】
佐藤より、お悔やみ申し上げます。
【内容】
奥様のご逝去を知り、とても驚いています。
遠方のため、駆けつけてあげられず申し訳ありません。
今は突然のことで何も考えられないとは思うけど、あまり気を落とされないように。
何かあったらいつでも連絡くださいね。
上司・同僚に送る
【タイトル】
高橋です>お悔やみ申し上げます
【内容】
このたびは逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます。
家族を支えなければ、と無理をされていないか心配です。
どうか、気を落とさず、お身体に気をつけてください。
安らかなご永眠をお祈りいたします。
取引先に送る
【タイトル】
【株式会社○○ 田中より】お悔やみ申し上げます
【内容】
●●株式会社
マーケティング事業部 山田様
ご身内にご不幸がおありだったと伺い、大変驚いております。
略式ながらメールにてお悔やみ申し上げます。
心から哀悼の意を表します。