お歳暮のお礼状の書き方
お歳暮が届いたら、まずお礼の電話を入れることは基本的なマナーですよね。
お礼の連絡をすることは、感謝の気持ちを伝えるのはもちろん、「お歳暮がしっかり届いたこと」を相手が確認する意味合いもあります。
ですが、電話でお礼をした後は、「お礼状」を書いて、書面でも感謝とお礼を伝えることが正式なお礼の仕方です。
「お礼状」と聞くと、なにやら書くのが難しそうにも思えますが、実際はそこまでハードルが高いものではありません。
今回は、お歳暮のお礼状の書き方について、ポイントをおさえながら解説します。
お歳暮が届いて慌てることのないよう、今のうちからお礼状の書き方をマスターしておきましょう。
お歳暮のお礼状の基本マナー
お歳暮のお礼状の書き方には、基本的なマナー(形式)があります。
実際に書き始める前に、まずはどんな形式で書けば良いのかを把握しましょう。
お歳暮のお礼状を書く際の基本マナーは、次の4つです。
・お歳暮が届いたら、できるだけ早く送る
・お礼状は「手書き」が一番
・文字は「縦書き」で書く
・はがきではなく、「封書」で書くのが基本
お歳暮のお礼状はできるだけ早く送ることが大切です。
お歳暮を受け取ってから3日以内に送れるように準備しましょう。
また、お歳暮のお礼状は、「封書の縦書き、手書きの文字で送ること」が一番丁寧です。
今の時代、パソコンやスマートフォンを使えば、サクッとお礼状を作ることができますが、お歳暮のお礼状は、文字に感謝の気持ちを込めて手書きすることをおすすめします。
お歳暮のお礼状の書き方
お礼状の基本マナーが分かったら、いざ実践!お礼状の作成に取り掛かります。
お歳暮のお礼状は書き方がパターン化しているので、ポイントを抑えれば、初めてでも簡単に書くことができます。
お礼状を書くときのポイントは、次の5つです。
1.頭語を入れる
例:拝啓、謹啓、恭敬、前略など
「拝啓」は一般的に使用できる頭語です。
目上の方はお客様に対しては、「謹啓」や「恭敬」を使用します。
親しい方に対しては、「前略」が適切です。
2.季節の言葉書く
例:師走の候、歳末の候、深秋の候のほか、朝晩冷え込みますが~なども可
(ビジネスの場合)歳末の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
(個人の場合)歳末の候、年内も余日少なくなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
3.お歳暮のお礼の言葉を書く
例:(ビジネスの場合)この度はお心つくしのお品をお送りいただき、誠にありがとうございます。
(個人の場合)先日はご丁寧に、心温まるお歳暮の品をお送りいただき、ありがとうございました。
4.先方の体調や健康を気遣う言葉を書く
例:(ビジネスの場合)まだまだ寒い日は続きますが、皆様どうぞご自愛くださいませ。
(個人の場合)まだ寒さは続きますが、くれぐれも体調には気を付けて、健康にお過ごしください。
5.結びの言葉で締める
例:敬具、拝啓、拝具敬白、草々など
ちなみに、結びの言葉は頭語とセットになっています。
頭語に拝啓を使った場合は「敬具」。
拝呈を使った場合は「敬白」。
拝啓を使った場合は「拝具」。
前略を使った場合は、「草々」となります。
このように、頭語にどの言葉を使用したかによって、選ぶ結びの言葉に違いがあるので注意しましょう。
この5つのポイントを抑えれば、簡単にお歳暮のお礼状を書くことができます。
歳暮のお礼状は、「お歳暮を贈ってくれたことに対する感謝」を伝える大切なものです。
お歳暮をいただいたらできるだけ早く送れるよう、しっかり準備しましょう。