【2023年】お盆っていつ? 新暦盆・旧暦盆の違いやお盆の期間を紹介

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お盆 イメージ

毎年夏になると迎えるお盆。先祖供養のためにお墓参りやお供え物を用意する人も多いのではないでしょうか?長期の休みでもあるお盆ですが、いつ頃なのか?期間はどのくらいなのか?そもそもお盆とはどういったものなのか?など意外と知らないお盆についてご紹介いたします。

お盆・初盆(新盆)に贈るお供え花2023

2023年のお盆はいつでしょう?

2023年のお盆はいつ?

2023年のお盆は、新盆と旧盆で日付が異なります。年に一度この世に戻ってくるご先祖様の魂をお迎えし、供養するお盆は日本人にとって特別な期間になります。では2023年のお盆の時期はいつなのでしょうか?

新盆(7月盆)の期間

新盆の期間は、7月13日(水曜日)~16日(土曜日)の4日間です。新盆が7月なのは、明治に入り日本の国際化によって現在のグレゴリオ暦が採用されてからになります。グレゴリオ暦が採用されたことによって、旧暦で行われていた行事は全て30日ほど遅れるようになりました。旧暦の7月15日に行われていたお盆も他の行事と同様に日付がずれ、当時商家などで住み込みで働いていた使用人が実家に帰る「薮入り」も7月16日にあることから7月にお盆を執り行うようになったとされています。
また親族が亡くなって四十九日を過ぎてから最初に迎えるお盆も新盆と呼びます。初盆では盆提灯や迎え火を焚いて初盆法要を行い、家族や親族を招いて故人を供養します。

旧盆の期間

旧盆は8月13日(土曜日)~16日(火曜日)の4日間です。新暦のお盆から1ヶ月ほど遅れて迎える旧盆は、全国的に広まっているためごく一般的なお盆と言えるでしょう。
新盆が都市部を中心に執り行われるのは、当時日本人の80%が農業に携わっていたことに由来します。新暦の7月15日は農業が忙しい時期であるため、1ヶ月ずらした8月にお盆を迎えることになったとされています。
また新暦は東京を起点に広まったため田舎の農村地区にまで広まらなかったのではないかという説や6月に大規模なお祭りをする地域もあるため、7月にお盆をお迎えする余裕がなかったからとも考えられているようです。

お盆にする準備や風習とは?

迎え火・送り火

お盆 迎え火・送り火

盆入りには、玄関や庭先で迎え火を焚きます。迎え火とは、お盆でこの世に帰って来てくれたご先祖様が道を間違えないように、帰る家が分かるようにという目印です。
またお盆の最終日には、送り火を焚きます。この世に戻ってきたご先祖様が送り火を出発点として迷うことなくあの世に帰れるようにと送り出すためです。
庭や玄関で盆提灯を下げたり火を焚いたりすることができないベランダで迎え火をする際は、17〜19時に周囲に何もない場所に焙烙を置き、中に麻の殻を乾燥させたオガラを少量入れて火をつけます。火が消えたら盆提灯に明かりを入れます。送り火も迎え火と同様です。火が消えたら提灯の火を消し、可能であればお墓参りに行きましょう。
また玄関を優しい光で照らしてくれる盆提灯にもご先祖様が迷わないようにするという意味やご先祖様を敬い自分をこの世に誕生させてくれたことへの感謝の気持ちなどを表しています。盆提灯にはカラフルな絵柄が入っているものと白い濃淡のみの物がありますが、新盆には白い提灯を飾りましょう。新盆が終われば翌年以降に白提灯を飾ることはないので、神社などでお焚き上げしてもらいます。

お盆の盆提灯の選び方やベランダでもできる迎え火・送り火については下記のページで詳しくご紹介しています。

お墓参り

お墓参り

お盆の時期には、お墓参りもします。お盆のお墓参りは13日の午前中に行くのが基本です。しかし忙しかったり一緒に行く家族の都合がある場合は、14日や15日でも問題ありません。家族みんなでお墓を訪れたら、周りに生えた雑草を抜いたり砂などで汚れたお墓に水をかけタオルで綺麗に磨き上げましょう。お墓に食べ物をお供えすることもできますが、そのままにして帰るとカラスや猫が荒らしてしまうため、持ち帰ることがおすすめです。
お盆にはお盆初日だけでなく、最終日である16日の夕方にもお墓参りに行く風習があります。この世に帰る前に亡くなったご先祖にご挨拶をして気持ち良く送り出しましょう。暗くなると危ないので、なるべく明るいうちに準備を整えておくのがおすすめです。
またお墓参りができないという方は、早めにお墓参りに行く、自宅で手を合わせる、お墓参りの代行サービスを利用するなどして感謝と供養の気持ちを大切にしましょう。

お盆のお墓参りに行けない場合の対処法については下記のページで詳しくご紹介しています。

お供え物を贈る

2023年のお盆はいつ?

生前お世話になった方や親しかった方には、お盆にお供え物を贈ります。お盆に贈られるお供え物は、現金や贈答用の線香やロウソクなどの五供が選ばれます。また食べ物を贈る際は、日持ちする品を選ぶのがマナーです。ノリやそうめん、焼き菓子、フルーツゼリー、水ようかんなどが人気があります。香典とお供え物を一緒に贈る際は、バランスを考えた金額設定にします。
お供え物を贈られた際は、お供え物が郵送で届いた場合と香典をいただいた場合にお返しを用意する必要があります。贈り物のお返しは、消え物を選ぶのがマナーです。お供え物が郵送で届いた時のお返しは、お供え物と同額の物をお返ししましょう。ただ種類によっては金額がわかりづらい物があります。その場合は、3,000円相当のお返しを選ぶのがおすすめです。香典をいただいた場合は、包まれていた金額の半額から1/3をお返ししましょう。

お盆のお返しについては下記のページで詳しくご紹介しています。

お仏壇の飾り・お供え物

お仏壇のお供え物

お盆には、お仏壇の脇に精霊棚を設置しお供えをします。お盆飾りと言えば、キュウリで作った精霊馬やナスで作った精霊牛が代表的です。キュウリ、ナス、つまようじでそれぞれ作る精霊馬は亡くなった方が早くこの世に来られるように、精霊牛はあの世に戻る際にできるだけゆっくりと戻れるようにという意味があります。
また灯篭飾りをする家もあります。精霊棚に飾るお供え物は、精霊馬や精霊牛、盆花、ロウソク、線香、お膳、水の子などです。水の子とは、ハスの葉にニンジンやキュウリをサイコロ状に切り、水気を含んだお米を混ぜ合わせた物です。全ての精霊に楽しんでもらえるようにお供えします。また初物の瑞々しい果物や生前好きだった好物などを供えれば、亡くなった人も喜んでくれるでしょう。

お盆法要

お盆 法要

故人が亡くなってから最初に迎える初盆には、法要を行います。初盆以降の法要は、必ず行わなくても大丈夫です。毎年法要を行うのか、数年に1回法要を行うのかはその家によって違うでしょう。
一般的にお盆の法要では、ご住職を家に招き読経してもらいます。お盆の時期はご住職も大変多忙になるため、前もって連絡を入れておくのがマナーです。お盆月に入ってからでも良いですが、できれば1ヶ月前に連絡を入れておくと安心でしょう。
法要に参加する場合は、香典を持参します。その後の会食にも参加するのなら会食分も追加しましょう。香典の相場は、初盆なら5,000~10,000円、通常のお盆なら3,000~5,000円です。また死を連想させる4,000円と苦しみを連想させる9,000円は避け、きりの良い数字で香典を準備します。3,000円、5,000円、10,000円のいずれかの金額を包むことが多いです。

お盆の香典の相場やマナーについては下記のページで詳しくご紹介しています。

各地のお盆の風習

お盆の風習は各地でさまざまです。代表的なお盆の風習として、京都府の五山送り火が有名です。お盆にこの世に帰ってきたご先祖様が帰り道に迷わないように焚く大文字は、特に如意ヶ嶽が有名です。国内外から観光客が訪れるため、祇園祭と合わせて日本を代表するお盆の風習と言えます。
長崎県の精霊流しは、毎年8月15日にご先祖様が好んだ趣味趣向が凝らされて造られた精霊船を曳きながら街中を練り歩き、極楽浄土へ送り出します。夕方になると鐘の音や爆竹の音、独特な掛け声などが響き始める大変賑やかな伝統行事です。
岩手県盛岡市では、「舟っこ流し」がお盆の風習として今も愛されています。木製の船に花や提灯などのお供え物を積み、北上川に流します。船には火をつけるため最後は沈んでしまうのですが、これはご先祖様の霊を送り無病息災を願うという意味があります。送り盆に行われるとても幻想的な風習です。

そもそもお盆とは?

この世に帰ってきてくれる先祖をお迎えし、供養の気持ちを大切にするお盆は夏の特別なイベントと言えます。そんなお盆ですが、そもそもどういった歴史があるのでしょうか?意外と知らないお盆の歴史や各地の違いなどについてご紹介いたします。

お盆の歴史・由来

お盆は、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」を省略した名前とされています。語源はサンスクリット語のウランバーナ、もしくはウラバンナ(逆さに吊り下げられた苦しみ)です。
盂蘭盆会は、お釈迦様の弟子である目連尊者が亡くなった自身の母を救うために行った供養が始まりとされています。日本では推古天皇の14年に初めてお盆の行事が執り行われ、その後斉明天皇によって飛鳥寺で開かれた盂蘭盆会が開催されました。
お盆は全国的に広まり、江戸時代には一般市民もロウソクが手に入るようになったため迎え火・送り火の風習が根付き、日本人の生活に定着したとされています。また当時奉公人たちが実家に帰り休息を取る「藪入り」の時期とも重なっていました。
仏教が伝わってきたことで日本全国に広まったお盆ですが、もともと日本各地には夏に入ると先祖を祀る習慣があったそうです。お盆はそういった日本独自の風習と合わさって定着したとされています。

お盆の歴史や由来については下記のページで詳しくご紹介しています。

地域によるお盆の違い

一般的に8月がお盆の期間とされていますが、地域によって違いがあります。旧盆が全国的に執り行われる一方で、東京都、静岡県、神奈川県、石川県、熊本県などの一部地域では新盆(7月盆)が執り行われます。
また新盆・旧盆以外の日程でもお盆を行う地域もあります。東京都多摩区の一部地域は、7月31日(月曜日)〜8月2日(水曜日)にかけて執り行われる「お盆」もしくは「東京盆」を迎えます。
沖縄県は旧暦通りに執り行う旧暦盆であるため、お盆の日付も異なります。2023年の旧暦盆は8月28日(月曜日)〜30日(水曜日)です。地方によってお盆の日付は異なりますが、先祖供養の気持ちに違いはなく、迎え火・送り火を焚きお供え物をするなどして先祖供養を行います。

お盆休みについて

お盆休み

お盆は、憲法で定められた国民の祝日ではありません。しかし多くの企業がお盆に合わせて長期の休みとするため、実家に帰省したり長い休みを利用して海外旅行をしたりする人が多くいます。
2023年のお盆休みは8月13日(土曜日)~16日(火曜日)ですが、8月11日(金曜日)は祝日である山の日になります。12日が土曜日、13日が日曜日になるため、2023年のお盆休みは6連休になる人が多いと思われます。
また木曜日である17日と金曜日である18日に有給が取得できれば土日が休みであるため、最大で10連休を楽しむことができます。
勤めている企業や業種にもよりますが、有給を連続で取るのはハードルが高いため10連休にもわたるお盆休みを楽しめる人はラッキーと言えるでしょう。

お盆のお供えにお花を選ぶなら

2023年のお盆はいつ?

お盆にお供えするお花は、菊やミソハギ、ユリなどを飾ります。花束はもちろん、ご家族にも楽しんでもらえるアレンジメントやプリザードブフラワーもおすすめです。また亡くなった方が生前好きだった花を飾ったり、日持ちするお菓子や果物とお花のセットも人気があります。
お花は3、7、9などの奇数でそろえましょう。初盆は花色は白を基調としたお花にし、以降は色のあるお花と組み合わせたスタイルが人気です。花束やアレンジメントでも人気のユリや胡蝶蘭は、仏壇まわりを華やかにしてくれます。

お盆にお供えするお花のおすすめについては下記のページで詳しくご紹介しています。

最後に

お盆には3種類あり、地域によって「新盆」「旧盆」「旧暦の盆」に分かれます。全国的に執り行われるお盆は「旧盆」ですが、各地の風習によって時期が異なる場合があるので、気になるならその地域に長く住んでいる方に聞いてみると良いでしょう。
お盆はご先祖様が好きだったお菓子や美しいお花をお供え物をし、手を合わせることで、この世に帰ってきたご先祖様の供養を行います。お盆の時期は家族みんなでお墓参りをしたり迎え火を焚いたりするなどして、ご先祖様への気持ちを大切にしましょう。

お盆・初盆(新盆)に贈るお供え花2023

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