columnバラの魅力に迫る
たくさんのバラが生育されているハウスの中へ
毎回訪問時に圧倒されるのが、広大な敷地!それぞれのバラの特性に合わせて、管理されているので、 ひとつひとつ見ているだけで、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
バラはどれくらいの期間を経て生長するのか
これだけ多くのバラを目の前にすると、どれくらいの期間をかけて花を咲かせていくのか、知りたくなります。 生産者の井波さんに教えていただきました。
「バラの生育期間」
一番最初の生長期間は大体10か月です。(生長させたいバラの枝を実際に土に埋めてからの期間)
この10か月は樹を生長させる期間。
生長させる期間を経ると、45日~60日の周期で花が収穫できるようになるそうです。
生産者さんで生育されているバラは「接木」で管理されています。ベースとなるバラ(花のつかないバラ)に、生育させたいバラを接木させて育てます。ベースとなるバラは、花は付かないけれど、根が強いのが特徴です。品種によっては、根が弱いバラもありますので、この接木での繁殖はとても重要な作業です。根が強いバラの品種に接木することで、品種が変わっても強いバラを生育させることが出来ます。
イイハナ・ドットコムでお届けしている「花の定期便」のひとつに、「新鮮!バラの摘みたて便」があります。(バラのコースは10年以上続く人気の定期便なんですよ。)
2024年の時点でお届けしているバラは、接ぎ木をしながら生長しているのでどれも長い生育期間を経ているものです。
今年5月にお届けした「フィスタ」は7年目のバラになります。生産者さんの元でしっかり管理されて生長を重ねたバラなんですよ。
2023年のライブ配信の時にも質問していますので、ぜひアーカイブ動画もご覧ください。
バラにはなぜトゲがあるの?
井波さんから届くバラの収穫画像では、必ず腕にトゲ防止の腕抜きをしている様子が映っています。
バラ=トゲのイメージが強いですが、バラって、どうしてトゲがあるのでしょうか?
自然の中で生長するバラは、当然ながら他の草食動物の食料となる場合もあります。そのため、自衛のためにトゲが発達したと言われているそうです。また、トゲはよく見ると下向きです。これはバラ自身が他の植物にトゲを引っかけて自分自身を支えるため、とも言われているそうです。
トゲのお話で興味深かったのが、ストレスの少ないバラはトゲも少ない、ということ。
人間社会と同じ、植物もストレスが多いと、刺々しくなるのかな、、、と考えさせられました。
「バラを長く楽しむためには」
生産者さんの元で元気に育てられたバラを、お届けした後も長く楽しんでほしい! 井波さんに、長く楽しむためのコツをお伺いしました。
・バラは花弁数が多い程長持ちします。(外側の花弁から傷みやすくなるので、傷んだ花弁は取ってしまいましょう)
・家の中で長く楽しむために、は3つのポイントに注意しましょう。
エアコンの風が直接当たらないようにする
直射日光が当たらないようにする
水は適度に替える(特に暑い時期は水の痛みも早いため日々替えたほうがいいです)
室内の温度などにも花の状態は左右されます。気温の長い夏の季節は痛みも早いため、日々管理してあげるのが大切です。
このコラムを書いている日は、6月2日。
みなさん、6月2日が何の日か、ご存じですか。
6(ロー)2(ズ)の日です。
生産者さんでのバラに囲まれた時間を思い出しながら、ローズティーでちょっと一息。
五感で楽しめるのが、バラの魅力ですね。
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スタッフ「おきにいりの花」
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