column小さな小さな種が、7年かけて満開に 加藤さんを訪問(2022)
じっくり、ゆっくり生長するカルミア
イイハナスタッフにとって、カルミアは花が咲き始めてから見ることが多く、なかなか最初の種のものを見る機会がなかったのですが、2022年の訪問時に、ちょうど発芽した新芽の状態が見れるということで、7年の課程を取材することが出来ました。
みなさん、7年の歳月をイメージしてみてください。人間に例えれば、ちょうど生まれてから小学生にあがるまでの年月が流れたことになります。長いですよね。
カルミアの発芽したばかりの新芽を見てみますか?
こちらが1年目の種から発芽したばかりの新芽。小さいです!正直、道端でみかけても、カルミアとは気付かないですよね。
この小さな状態から、大切に大切に育てていただいていると思うと、それだけでカルミアが愛おしくなります。
2年、3年目の生長の様子はこちら。
4年目でようやく病気に強い台木に接木をします。
台木というのは、接木する植物の土台となる部分。接木が強く生長していくようにとても重要な役割をしています。
接木が終わると、大きく生長するために広い土壌の中で5年目、6年目を過ごし、7年目でようやく花が咲く準備が始まります。
生産者の加藤さんはとても穏やかにお話ししてくださるので、7年という時間がまるであっというまのように感じてしまいます。しかし、7年の間に、大雨にあたってしまったり、自然現象の避けては通れない様々な状況に直面しながら辛抱強く見守り、多くの苦労をされています。だからこそ、大きく大きく生長したカルミアの様子を想うと、愛おしさが募ります。
ちなみにカルミアの和名はアメリカシャクナゲ。シャクナゲと聞くと、ピンとくる方も多いかもしれないですね。
可愛らしいコンペイトウのようなつぼみが魅力のカルミアは、花が開いていく様子を楽しんでほしい花のひとつです。
花が咲いた姿は、5角形のお椀型。つぼみは濃いピンク色ですが、花の色は優しいピンク色です。つぼみと花の濃淡のピンクのグラデーションが美しいんですよ。
花付き、樹形、開花のタイミングを揃えるのが非常に難しいカルミア。いよいよあと1か月で母の日です。
今年はどんなカルミアが見れるのか、とても楽しみです。
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