お彼岸の由来とは

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イイハナ・ドットコムの「お彼岸の由来」です。
今さら聞けない「お彼岸」の基礎知識を紹介。お彼岸は春と秋に2回あるって知っていましたか?

一年のうち14日間はお彼岸

一年のうち14日間はお彼岸

日本のお彼岸は、春と秋に2回あります。それぞれが7日間あるので、一年のうち14日間はお彼岸ということになりますね。
お彼岸の期間は、春分の日と秋分の日を中日(ちゅうにち)として、それぞれを挟んだ前後3日間です。春分の日と秋分の日は毎年変わりますが、3月21日前後、9月22日前後と覚えておくといいでしょう。

お彼岸の由来

お彼岸は、仏教の言葉であり、インドのサンスクリット語に由来しています。
「パーラミタ(paramita/波羅蜜多)」という言葉が訳されて「到彼岸(彼岸に到る)」となり、それが略されて「お彼岸」となったとされています。彼岸には、仏さまのいる極楽浄土があると考えられています。そのためにお彼岸は、仏さまに感謝を伝えたり、先祖供養をしたりする期間としてとらえられるようになりました。

種まきをして生長を祈り、収穫を喜ぶ期間でもある

日本には太陽にその年の収穫を祈願する風土でもあります。
そのため、春分の日の期間は種まきをし、秋分の日には豊作を願うという「日願(ひがん)」という考え方もあるといわれています。先祖の供養だけでなく、植物を慈しみ、万物に感謝をするという期間なのかもしれませんね。

彼岸と此岸という考え方

ちなみに、お彼岸は仏さまの世界ですが、それに対する現実の世界は此岸(しがん)と呼ばれています。
このふたつの岸の間には三途の川があり、仏教においては、此岸から彼岸へ渡ることで極楽浄土の世界へ行くと考えられています。

お彼岸の期間に何をすべきか

お彼岸の期間に何をすべきか

多くの地域では、お彼岸にお墓参りをするのが習わしになっています。彼岸会(ひがんえ)というお彼岸の供養をしたり、お墓を丁寧に掃除しておはぎやぼたもちをお供えしたり、というご家庭も多いのではないでしょうか。
あずきは邪気を払う縁起ものとされていて、春は牡丹の花から転じた「ぼたもち」を、秋は秋の七草に数えられている萩から転じた「おはぎ」をお供えすることで祖先を敬います。

「暑さ寒さも彼岸まで」とは

お彼岸の由来とは別に、「暑さ寒さも彼岸まで」という慣用句を聞いたことはありませんか?
これは、お彼岸の時期を境として季節が移り変わっていくことをあらわしたものです。暑い!と汗びっしょりになっていた夏も秋分の日を中日としたお彼岸でひと区切り、寒〜い!とブルブル震えていた日々も、春分の日を中日としたお彼岸で春のぬくもりが感じられるようになる、そんな肌感覚に思わず納得ですね。
お彼岸は、先祖供養や豊作を祈る期間というだけでなく、季節の移り変わりを改めて感じさせてくれる大切な習慣なのです。

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