バレンタインに贈るチョコ
チョコレートの歴史
アステカで不老長寿に効くというショコラトール(苦い水)という名前通り、香辛料を入れた飲み物として食されていたチョコレートがヨーロッパに持ち込まれたのは、16世紀のこと。ヨーロッパで甘い飲み物として加工されたチョコレートは、そのほろ苦い甘さでたちまち貴族たちをとりこにしました。
17世紀、時をほぼ同じくしてヨーロッパで流行したコーヒーと比べ、滋養のあるチョコレートは体によい高級飲料として親しまれ、多くのチョコレートハウスで楽しまれていました。
その後、18世紀のオランダで口当たりのさらに良いココアパウダーが発明され、イギリスで現在のような固形のチョコレートが開発されました。開発はさらに進み、ミルクチョコレートの出現、さらに口当たりを滑らかにする技術の進歩などにより、チョコレートの人気は不動のものとなりました。
現在ではチョコレートの味わいは世界各国に広まり、チョコレートの種類も増え、お菓子のレシピなども無限大に広がってゆき、今日私たちはいつでも好みの味わいのチョコレート菓子を楽しむことができるようになりました。
チョコレートの栄養
紀元前古代マヤ文明の頃より不老長寿に効くとされ、「デオブロマ(神の食べ物)カカオ」と呼ばれ、加工して薬として食べたり傷に塗るなど、貴重なものとされたカカオ豆。チョコレートはそんなカカオ豆の栄養がたっぷり詰まった食品です。
まずポリフェノール。活性酸素を押さえ、動脈硬化を押さえ、血液をさらさらにすることにより、万病の予防になります。現代人のアレルギーやストレスも押さえ、イライラを鎮める効果もあるので、あなたのプレゼントした甘いチョコを食べて気持ちが穏やかになった彼が振り向いてくれる、なんていうのもアリかもしれません。繊維質も多く、細菌感染を押さえる効果もあります。
チョコレートの呼び名
高級チョコレートのショーケースに書いてある語句、代表的なものを説明します。チョコ選びがぐっと楽になりますよ。
「ガナッシュ」とはチョコレートに生クリームや洋酒を混ぜ込んだ生チョコレート。水分が多いので日持ちがしませんが、とろける舌触りは絶品。
「ジャンドウヤ」はナッツのペーストを混ぜ込んだもの。コクのある味わいです。
「プラリネ」はこのガナッシュやジャンドウヤを薄いチョコレートでコーティングしたものです。
次にチョコレートの種類ですが、ビターチョコレートやスイートチョコレート、ブラックチョコレートと呼ばれるものはカカオマスが40%~60%のものを指します。
ミルクチョコレートはその名の通り乳製品(粉乳)の入ったものです。
ホワイトチョコレートは、カカオ豆から抽出したカカオバターを使用して乳製品を加えたものです。カカオマスが入らないので苦みが無く、クリーミーなミルクの味と色が生かされています。